アニメーションシリーズと出発点を同じくしながら、独自の路線を開拓した。アニメシリーズ終了後も継続され、1984年から1991年まで出版され続けた長期シリーズである。
アメリカでは月刊誌として80号まで出版された。イギリスでは週刊誌として出版され、332号まで続いた。なお当初、イギリス版はアメリカ版を分冊する形で発行していたのだが、ストックが足りなくなるのを防ぐため、新規にミニエピソードが作成されるようになった。こうした事情から、それぞれの国ごとに分けて紹介する。
後の1993年には『Generation2』シリーズが12号出版された。
なお海外では国内版とキャラクターなどの名称が異なるが、特に断りの無い限り、日本語版の名称で記述する(OptimusPrime→コンボイなど)。
G-1期
上記のように、アニメ版とは全く違うストーリーが独自に展開されていった。
アニメ版『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』期のキャラクターについてはあまり登場しない。作中年代で、2000年まで到達することがなかったためである。彼らは時間旅行者として、未来から来た人物として登場した。イギリス版ではそちらの世界観も描かれていったが、アメリカ版では一部にとどまり、特にアニメ「The Big Broadcast of 2006(邦題:2010年の大放送)」の漫画化作品以外では、ウルトラマグナス、スプラング、アーシー、メトロフレックス、クインテッサ星人といったキャラクターの登場はなかった。
アメリカ版
サイバトロンの友人として、アニメ版のスパイクの替わりに、バスター(Buster Witwicky)という人間の少年が登場する。後にバスターの兄という設定でスパイクも登場を果たす。登場したスパイクは、ヘッドマスターとしてフォートレスマキシマスとコンビを組み(彼の頭部パーツとして合体し)、指揮も執った。
終盤はユニクロンが登場、両軍が力を合わせ立ち向かっていく。
本編シリーズの他にクロスオーバー作品や、新キャラクター紹介のためのミニシリーズ、映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の漫画版作品などが出版されている。
物語
パイロット版
1~4号。84年12月~85年3月発売。アニメ版の『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と同じ導入部である。
超ロボット生命体トランスフォーマーの星セイバートロンでは平和を愛するサイバトロンと、攻撃的なデストロンの戦争が続いていた。サイバトロン総司令官コンボイは戦艦アーク(Ark)に乗り込み、枯渇したエネルギーを探索する。が、デストロン破壊大帝メガトロンらが追撃、アークは地球に不時着し、彼らは機能を停止する。
400万年後、火山活動により彼らは蘇る。デストロンは地球のエネルギーを強奪していく。サイバトロンは地球人の青年、バスター・ウィットキー(アニメ版のスパイクの弟)と友人となり、エネルギーを提供してもらう。だがその父親で技術者のスパークプラグがデストロンに攫われてしまう。
劣勢のサイバトロンだが、スパークプラグはスパイダーマンが助け出し、デストロン軍団は次々不調に陥る。スパークプラグがデストロンのエネルギーを汚染していたのだ。立ち向かった5人のサイバトロンは勝利を収める。
だがその頃、残りのサイバトロンはデストロンのレーザーウェーブによりバラバラに破壊されていた。
シリーズ化
ミニシリーズの好評に、シリーズが本格開始する。次々に登場するキャラクターを描写するため、30号までにコンボイ、メガトロンは死んで退場。
35号より宇宙船が修理でき、彼らの戦いはセイバートロン星を含めた宇宙へ広がる。
コンボイはハイQ(Hi-Q)が開発した新たなる体でパワーマスターとして復活。
「Matrix Quest」
62~66号。イギリス版では262~264、282~297号に再録。65号までは既存の映画や小説のオマージュであり謝辞が付いている。
プライマスが目覚め、ユニクロンにセイバートロン星の場所を知られたことから始まる。コンボイはマトリクスがユニクロンを倒す唯一の武器と推理した。だが彼が以前死んだ際に、破壊されたボディごと行方不明となっていた。サイバトロンたちは探索に出る。
62号「Bird of Prey」
犯罪者に支配された惑星Pz-zazzに、ヘッドマスターのナイトビート、サイレン、ホースヘッドが降り立つ。瀕死の異星人から古代の鳥のイコンを受け取る。それは惑星を支配するキーだった。ナイトビートはそれを元の場所に戻し、惑星は平和になる。だが、彼らはデストロン指揮官サンダーウイングらに捕まってしまう。
63号「Kings of the Wild Frontier」
荒野の惑星Cheyenneにトリガーボットのオーバーライド、ドッグファイト、バックストリートが到着。子供を殺そうとする馬乗りたちを追い払い、家に招待される。農場で安らかに働くうち使命を忘れてしまう。サンダーウイングと遭遇し、ドッグファイトは違和感に気づく。農家は精神吸血鬼(Vrobians)で、馬乗りたちは警官だった。
64号「Deadly Obession」
海の惑星Pequodにプリテンダーのロングトゥース、ダブルヘッダー、ピンチャーが到着。ロングトゥースは旅の途中、クジラに似た生物クラッド(Klud)に足を噛み切られ心を病む。クラッドを復讐のため追いかけるロングトゥース。だが現れたデストロンがクラッドを狙う。デストロンを倒し、ロングトゥースはクラッドを助ける。だが、サンダーウイングは一人クラッドに接触、マトリクスの場所を知った。
65号「Dark Creations」
研究衛星Vs'Qsにコンボイのボディは流れ着いていた。クラシックプリテンダーは研究者が全て殺されているのに気づく。サンダーウイングの仕業だった。デストロンを追うが、マトリクスは原生生物が持っていってしまう。サンダーウイングは獣を殺し、マトリクスを手に入れる。シャトルを奪い、サイバトロン地球基地アークへ、サンダーウイングはコンボイを攻撃する。
66号「All Fall Down」
サンダーウイングとの戦い。コンボイはマトリクス破壊を恐れ躊躇する。囚われていたナイトビートがシャトルからサンダーウイングを撃ち、外に彼らを放り出す。サイバトロンはマトリクス無しでユニクロンに立ち向かうことになる。
75号では戦争終結のためにコンボイがスコルポノックに降伏。彼らは同盟を結び、宿敵ユニクロンと戦う。スコルポノックは戦死。最後にはコンボイの死によりユニクロンは破壊された。グリムロックはコンボイの遺言による再びに司令官を就任する。サイバトロンとデストロンの和解は破局。デストロンの新リーダー、ブラジオンはデストロンを率いでセイバートロンに出走、惑星クロ (Klo)を侵略する。
デストロンはサイバトロンを率いるグリムロックとラスト・オートボット(The Last Autobot)に再生さられたコンボイに破れる。ついにデストロンを放逐する。
ミニシリーズ
『G.I.Joe and The Transformers』
1986年、本編24~26号の時期とリンクする作品。全4号。
デストロンに裏切られた悪の組織コブラチーム、G.I.ジョー、サイバトロンが、地球の核からエネルギーを吸い上げるドリルの阻止に尽力する物語。だがキャラクター設定に齟齬があり、厳密にはパラレル扱いとなるのだが、人気キャラクターのバンブルが、誤解の末G.I.ジョーに破壊され、ゴールドバグとして再生される描写があるので一概には言えない。なおイギリス版ではこの話の収録がかなり後になったため、別個にゴールドバグへの再生エピソードが出版されている。
『The Transformers:The Movie』
1986年、全3号。『トランスフォーマー ザ・ムービー』の漫画化作品。
映画脚本の初稿を元にして製作されたため、ウルトラマグナスの死に方や、ユニクロンの眷属であるクインテッサ星人など、幾つかの描写や設定が異なっている。
『The Transformers:Headmasters』
1987年。全4号の新キャラクター紹介シリーズ。ネビュロン星での、ヘッドマスター、ターゲットマスター、ファイアーボット、ホラートロン、テックボット、テラートロンらの誕生、戦いを描く。ムービーキャラも幾人かが登場。彼らは本編38話で合流した。
イギリス版
マーベル・コミックの子会社、マーベルUK(Marvel UK)発行。アメリカ版を分冊化して発行していたが、スケジュールの違いにより、オリジナルのストーリーを製作する必要に迫られ160以上の新しい物語が描かれた。
当初はあくまで、アメリカ版にミニエピソードを挿入する程度のものであったが、『トランスフォーマー ザ・ムービー』の公開後、ここに登場したキャラクターがアメリカ版には登場しないことを受けて、彼らを取り入れた独自の世界観を推し進めていった。
首長ザロン(Emirate Xaaron)、創造主プライマスなどの新たなキャラも設定された。有名なエピソードは「Target:2006」シリーズ。
「Target:2006」
イギリス版78~88号。Titan BooksとIDW社で復刻された。
ガルバトロン、スカージ、サイクロナスが2006年から1986年に時空間移動してきた。その影響でコンボイ、プロール、ラチェットがどこかに飛ばされてしまう。メガトロンは、やって来たガルバトロンと戦い、サウンドウェーブと共に地中に封じられた。ガルバトロンはビルドロン軍団に大量破壊兵器の製作を命じる。
一方セイバートロン星では圧制者ストラクサスに対抗するため、ザロン、インパクター率いるレッカーズが反抗計画を立てていた。だがコンボイとマトリクスの消滅を知り、ウルトラマグナスが地球に向かう。マグナスはサイクロナスの攻撃からハウンドを救うが、ガルバトロンにマイスターを攫われた。ジェットファイヤーの反撃は失敗し、アイアンハイドは最後の策としてメガトロンとサウンドウェーブを掘り起こし復活させる。
スタースクリームはアイアンハイドの行為を知り、ガルバトロン側に付いた。メガトロンとサイバトロンはスカージを捕獲し、マイスターとの人質交換を申し出る。ガルバトロンはデストロン戦艦ネメシスで新たな武器をテストし、マイスターを洗脳して帰す。その武器を調査しようとするメガトロン達をスタースクリームが襲撃する。
2006年にて接近してくるユニクロンの影響で、ホットロディマス、チャー、ブラーが新たに現代に現れた。変わりにレーザーウェーブ、サンダークラッカー、フレンジーが消える。ホットロディマス達は未来世界でのガルバトロンの破壊兵器を壊すべく、過去に来たという。ウルトラマグナスはなんとか兵器を破壊する。
ガルバトロンは怒り、ミスをしたスカイワープを破壊しようとするが、間違ってスタースクリームを殺してしまう。スタースクリームがいなければガルバトロンは生まれないので、パラドックスが起こってしまう。結果、この時代が、自分の時代に直結しないことを知ったガルバトロンは未来へ帰る。
ユニクロンの深層意識はサイバトロンたちに地球にシティを製作させるヒントを与える。ロディマスらは帰り、コンボイたちも帰還した。
セイバートロンではメガトロンの退却指令によって、ザロン達の計画が混乱、インパクターが殺害された。
メインライターのサイモン・ファーマンがより壮大なストーリーを展開させた。この一種の神話化が後のシリーズに大きな影響を及ぼすこととなる。彼はこの業績を認められ、後に本家アメリカ版のメインライターとして抜擢された。
脚本家
アメリカ版はほぼ二人の脚本家により製作された。
ボブ・バディアンスキー(Bob Budiansky)
最初の4号を手がけた編集者。キャラクター設定、背景などを製作。シリーズ化後は脚本家として参加。55号までの殆どを担当した。彼の担当でないものは16号「Plight of the Bumblebee」、43号「The big broadcast of 2006(アニメ版の漫画化)」、2話連続の「Man of Iron(イギリス版の輸入)」のみである。
47~50号までのシリーズ「Underbase saga」では、戦艦アンダーベース(Underbase)の力を吸収したスタースクリームが多くのトランスフォーマーを破壊する。彼曰く、ハスブロから新キャラ紹介を急ぐよう命じられたためのエピソードで、これにより嫌気がさし、残り5号をなんとかこなして降板したとのことである。
「Warrior's Scholl」:ダイノボットの登場、技術者ラチェットと破壊大帝メガトロンの戦いを描いたもの。
「PrimeTime!」:コンボイがレーザーウェーブの監禁から脱出する
「SmeltingPool」「TheBridgeToNowhere」:セイバートロンでの内戦時代、ストラクス(Straxus)に率いられたデストロンとの戦い。ボブのお気に入りキャラクター、ブロードキャストの登場。彼はアニメともイギリス版とも異なる性格となった。
「Afterdeath」「Gone but not forgotten」:コンボイ、メガトロンの死。
「King of the Hill」:グリムロックがコンボイ亡き後のサイバトロンを指揮する。ブロードキャストとゴールドバグが専制的なグリムロックに逆らいサイバトロンを離脱。
「Totaled」:グリムロック、ブロードキャストの決闘で離脱問題にけりがつく。
「People Power」:コンボイ、パワーマスターとして復活。
サイモン・ファーマン(Simon Furman)
イギリス版のメインライターであり、アメリカ版56号からも担当した脚本家。イギリス版で既に独自の世界観を構築していた。キャラクターなども含めそれらはアメリカ版に取り入れられていく。
「BackFromTheDead」:サイバトロン、デストロンに復讐を誓うメガトロンが復活、ラチェットを攫い協力させる。
「Primal Scream!」:US版の読者にトランスフォーマーの起源の再設定、そしてプライマスを紹介。
「Matrix Quest」:コンボイが死んだとき、ボディと共に失われたマトリクスを探すため多数のサイバトロンチームが出発。
67~75号:再びユニクロンが登場。最後の対決。
75号で打ち切られたためサイモンは残りのストーリを書けなかった。インタビューで、予定ではネオ・ナイツ(the Neo-Knights)やデーモン(demons)といった、セイバートロンの地下に住む者たちを取り上げるつもりだったという。
G-2期
アメリカ版全12号。1993年にマーベル・コミックより発売された。プロローグ編として『G.I.Joe』138~142号にて、メガトロンが新たなボディを手に入れる経緯が描かれた後、この本編へと繋がる。
脚本家サイモン・ファーマンにより、全宇宙を飲み込む脅威との戦いが描かれたが、早々に打ち切られる結果となっている。
イギリスでは翌年にフリートウェイコミックより出版。最初の2号は新作として、ヨーロッパのみで販売されていた玩具や、上記のメガトロン新ボディなどが登場する。だが、本編については、アメリカ版4、5号のみの再録に終わり、結果全5号で打ち切りとなった。こちらの新作もサイモン・ファーマンの脚本による。
物語
地球にて、G.I.ジョーの宿敵、コブラコマンダーによって、メガトロンは新たな戦車型ボディを手に入れ復活する。サイバトロン艦アークを手に入れ宇宙を目指すメガトロンだったが、G.I.ジョーの追撃、フォートレスマキシマスの犠牲によって阻止される。
サイバトロンとデストロンの戦いの終結から数ヵ月後のセイバートロン星には、新たな脅威が迫っていた。セイバートロニアン帝国を名乗る彼らは、はるか昔、外宇宙に脱出したデストロンの末裔であった。コンボイは、マトリクスの導きで過去の世界を幻視した。そしてトランスフォーマーがかつて自己増殖の能力を持っていたことを知る。 G-2トランスフォーマーは、その能力を取り戻し、勢力を伸ばしていたのである。新たに進化したG-2トランスフォーマー生命体であることを主張する彼らのリーダー、ジアクサス(Jiaxus)はトランスフォーマーたちに停戦を申し出る。だが、その目的が全宇宙の征服にあることを知り、コンボイは拒絶。
地球にいるデストロンの指揮官ブラジオンを倒し、指揮権を取り戻したメガトロンにコンボイは同盟を促す。メガトロンは拒否、コンボイを打ち倒し、生命を生み出すマトリクスを奪い、自己の軍勢を増やしていく。だがメガトロンもジアクサスに破れ、コンボイのもとに来た。スタースクリームはマトリクスを狙ってジアクサス側に付く。
その頃、G-2たちの惑星を食い尽くした、黒い霧のような生命体スウォーム(Swarm)が到来。喰ったものの記憶を吸収するスウォームは、G-2デストロンの地球進行命令を記憶し、地球圏へ向かう。マトリクスを手に入れたスタースクリームはブラジオンの戦艦ウォーワールドと一体化してパワーアップを果たすもそのエネルギーに浄化され始め、恐れをなしてコンボイに返却、元の姿に戻る。
プロセス 波止場 バギオ トーク さくらがす スクー ジャーナ ミルク ライザー ラオス トレン バンドル ブランデー パラメー ダスト レンダム ハイエ フレー ロピウム スクール テンプレ ツルグミ ネーミング マーシ チョッピー ダッチ キャン タイル フレーム ひとり ときいろ ストイック ネット フィライト ダイヤ キセル バインダー 茗荷SE モル ピカタ ビリヤ モンテネグ レーガン 雪鏡 バニラエッ ニシキ イイギ トリスナー マーカ マルトー
狂気に駆られたジアクサスはコンボイを倒すが、スウォームに食い尽くされた。コンボイはスウォームに対抗出来るのはマトリクスだけだと知り、あえて自分をスウォームに吸収させる。マトリクスの中にいたプライマスの生命力に触れたスウォームは創造力を持った生命体になった、コンボイを新たなボディで再生し、他の宇宙へと消えていった。
戦争は終わったが、セイバートロニアン帝国の皇帝リージ・マキシモ(LiegeMaximo)が様子を窺っていた…。